多田和弘さん 奈津佳さん 宅配弁当 YOME厨房
「まごやさしいわ」の理念のもと、多くの地のものを使った栄養満点のお弁当を近隣の地域に企業や役場で働く人々に毎日届ける宅配弁当屋店「YOME厨房」の頼れるご夫婦です。YOME厨房という名前の由来は、ここで働くたくさんの女性職員にちなんで名づけられたそうです。都合の良い時間に、都合の良い頻度で働けるYOME厨房は、近隣の地域に住み、子育てや家事を行う既婚女性にとって働きやすい場所です。たくさんのお嫁さんが、食べてくれる人の健康を考えて作る日替わり弁当は、毎日多くの人々から、LineやMessenger、電話など、さまざまな通信手段で注文が入り、何台もの車で忙しく届けています。オレンジ色の軽自動車が特徴的。
住所 | 〒771-4102 徳島県名東郡佐那河内村上字幸田66−7 |
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TEL | 090-1170-3698 |
営業日 | 月~金 |
WEBサイト | https://yometubo.com |
「まごやさしいわ」のお弁当づくり
お弁当をつくるうえでYOME厨房のスタッフの皆さんが大切にしているこの言葉は、古代の日本人の食の在り方に存在した栄養のバランスが取れたお弁当に入れるべき食材の種類を示す言葉です。
- ま:豆類
- ご:種子類
- や:野菜たっぷり
- さ:魚
- し:シイタケなどのキノコ類
- い:芋類
- わ:ワカメなどの海藻類
YOME厨房のお弁当を食べる人の多くは、工事現場やオフィスで日々忙しく働く人々。たとえ朝夜の食事を手抜きしても、1日に必要な十分な栄養を取ってもらえるよう、「まごやさしいわ」の食材が盛り込まれた栄養満点のお弁当を届けています。
なるべく近隣の食材を
YOME厨房は、お弁当の食材に出来るだけ多くの地元の食材を使っています。様々な野菜や果物など、生産者の人々と提携し、宅配の合間に新鮮な食材を買い付けています。私たち編集部が最初に取材させていただいた際に使った食材は、地元徳島県鳴門市産で盛んにつくられているレンコン。食材や栽培現場の様子もしっかりと把握し、表皮を剥かずに歯ごたえ良く調理する方法など、食材を出来るだけ無駄なく活かすメニューづくりも日々考えています。
調理風景を見せてくれながら、「レンコンの旬て秋とか冬なんやけど、凍っている沼のような畑に入って収穫してくれるんよね、すごいよね。この子(レンコンまんじゅう)は、うちのメインやけん、ぜひ撮ってあげてほしい。」と、奈津佳さんは言ってくれました。
「お弁当箱を開けたときに感動してもらうこと」
YOME厨房のお弁当は、そこで働くスタッフの皆さんも大好きです。これだけこだわって、たくさんの種類の野菜を詰め込んだ食事は家でもなかなか取れません。連休がつづくとお弁当が食べられなくなるため、次の営業日が待ち遠しいとか。メニューは元々自分たちが他の場所で美味しいと感じたものの味を再現するために、研究して作っているそうです。
自然が好きで、キャンプ関係のお仕事をされていた奈津佳さんと、写真関係の仕事をされていた和弘さん。お互いお弁当屋はもちろん、飲食業に携わるのも初めての経験で、やってみて分かったことも多かったそうです。奈津佳さんはお弁当へのこだわりを追求し、和弘さんはITを駆使して、注文管理や営業活動など、よりよい経営を目指して日進月歩しています。
奈津佳さん『例えば、レンコンまんじゅうにしても、温かい状態で食べるときと、お弁当箱に入って冷めた状態で食べるときとでは全然違うでしょ?で、それをいかに美味しく食べて、喜んでもらうか。毎回同じだと飽きるので、形を変えたり、海苔で巻いてみたり、また標準に戻したりと、色々とバリエーションを加えるわけです。
お弁当って、お皿に盛るんじゃなくて、四角い箱の中にぎっしり詰まってると開けたときに、わ~!ってなって嬉しいでしょ?その、「やったー!お昼ご飯だー!」って喜びをまず感じて、午前中の疲れを吹っ飛ばしてほしいので、お弁当箱を埋めること、赤、黄、緑色、できたら紫の入ったカラフルなお弁当であることを常に考えています。で、お汁がこぼれたり、他の具材の味が隣に引っ越しちゃわないように気を使ってます。』
お弁当のこだわりについて語り始めたら止まらないYOME厨房へは、定期的に取材に伺いたいと考えています。ここを訪ねたときの、常に楽しく明るい雰囲気は、多田さん夫妻ではなく、ここで働くみんなが本当に楽しんで仕事をしているからだと実感できます。「YOME厨房のWEBサイト」では、日々のお弁当が休まず更新されているので、ぜひご覧ください。