2021.6.9 | 食べる

杏子とゆず酢で旬のジャムづくり

杏子は春に桜のような花を咲かせる果物で、6月頃になると梅のような実を付けて収穫時期になります。英語圏内ではアプリコットと呼ばれるその実は、特有の心地よい風味があり、生でも美味しく食べられますが、やや酸味が勝り、「すっぱい」と感じる人も多い果物です。先日産直市で陳列されているのを見つけ、おばちゃんに聞くと、「ジャムにするのが良いよ!」っと勧められたので、作ってみることにしました。やり方はとてもシンプルで簡単でした。風味付けにレモンを使われるようですが、今回は農家さんに分けてもらったゆず酢を使って作ってみました。

材料・道具 (ジャム約250cc分)

調理時間:50~60分

材料
杏子 420g程度(種とヘタを取った後)
グラニュー糖 130g(杏子の30%程度・お好みで)
ゆず酢 大さじ1
道具
厚手の鍋 1
包丁・まな板 1セット
ジャム容器 250cc分

作り方

1.皮付きのまま実と種を分ける

杏子の実を冷水で丁寧に洗い、小型包丁で硬いヘタの部分を切ったあと、種を囲むように実に4方向から切り込みを入れ、種と実を分離させます。さっと実が外れる実があれば、種に付いたのを手で強引にはがす必要がある実もありました。産直で買ったときは500gでしたが、古くぶよぶよになった実の一部と、種、ヘタを外したら420gくらいになりました。皮はそのままです。砂糖の量は30%以上だと教わったので、少し多めの130gを用意しました。

ゆず酢大さじ1枚はこのとき加える

2.鍋で煮込む

杏子とゆず酢を鍋入れ、弱火で煮込みます。煮込み始めるとすぐに杏子内の水分がにじみ出て、杏子を浸すほどになるので、ある程度厚みのある鍋が良いです。10分くらい煮込みます。

3.砂糖を加える

10分ほど煮込み、杏子の実が見えなくなるくらい水分が出たら、砂糖を加え、よく混ぜます。あとは火をさらに弱め、コトコト30分ほど煮込んで余分な水分をとばしていきます。

大量のアク

4.ときどきアクを取って混ぜる

上の写真のように大量のアクが出るので、10分に一度アクを取り、焦げ付かないように底から混ぜながら煮込んでいくようにします。最初はみずみずしかったのも、徐々に水分がとんでジャムらしくなっていきます。30分煮込んだら火を止めてしばらく冷まし、瓶に移して完成です。

最終的には120ccの容器2つと少しに

鍋に入れた当初はかなりの量が出来ると思われましたが、500gの杏子から出来たのは、120ccほどのジャムの容器2つがいっぱいになり、少し余るくらいの量、250ccほどでした。最初の下処理の時にシミが多かった皮もあり、剥がさないで良いのか気になっていましたが、結果ほとんど目立たなくなり、良い色味に仕上がってくれました。

甘酸っぱい杏子の風味が香るジャム

少し冷まして味見しましたが、杏子らしい風味が残り、酸味も程よく緩和された、これからの暑い時期にもってこいの味わいのジャムになっていました♪ 砂糖の量も丁度良いと思います。ヨーグルトやアイスの味付けにしたり、ソーダ水と割って飲んだりと、重宝できそうです。お酒やドライフルーツでも楽しめるそうなので、来年はもう少しいっぱい入手し、試してみたいです。

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