2021.2.24 | 飲む

本格泡立ちモコモコチャイ – 紅茶王子の「紅茶のあれこれ」

紅茶の名産地、ヒマラヤ山脈がそびえるネパールのイラム地方に直接赴いて仕入れた質の高い紅茶を、日本に届ける株式会社TEAPARTYの代表、前川さんが、イラム紅茶を現地の飲み方で楽しむ方法を直伝してくれる当シリーズの2段目、それは、前回ご紹介いただいた、「ヒマラヤ風チャイ」を、ちょっとした工夫でモコモコとクリーミーに泡立つ、さらに本格チャイに変身させる方法を教えていただきました。ネパールではチャイを飲むときに普通に行われるものだそうで、場を盛り上げられるダイナミックなものです。紅茶好きの人々はぜひお試しください。

動画

所要時間 1分程度

必要なもの

材料
前回作ったヒマラヤ風チャイ 1カップ分
熱燗用の酒たんぽ 2つ
茶こし 1つ
マサラなどのスパイスや、シナモンパウダー 少量

やり方

チャイは熱々に

チャイをモコモコにするには、まずチャイそのものが熱々である必要があります。チャイをしっかり温めたら、すかさずに泡立ての作業に移りましょう。

酒たんぽに、茶葉をこしながら注ぐ

茶こしを使って茶葉をこしながら、酒たんぽに温まったチャイをすべて注ぎましょう。ちなみに酒たんぽを使う理由は、イラムで使われている容器に形状が似ているからです。

何度か繰り返して注ぐ間に泡立っていく

別の容器に注ぐを繰り返す

用意したもうひとつの容器にチャイを移し、そしてもう一度元のチャイに戻す作業を何回か繰り返します。そうしている間に表面が徐々に泡立ち、泡が細かくなってきます。

徐々に高低差を付けていく

ここがこの工程の腕の見せ所。注ぐのに慣れてきたら、徐々に高低差を付けて勢い良く注ぎます。ダイナミックで、プロっぽく見えますし、泡立ちもさらに良くなります。※ただし、紅茶が周りに飛び散るので、そうなっても良い場所で行いましょう。

泡を残さずカップに注ぐ

十分に泡立ったら、ティーカップに注ぎます。泡が十分に落ちるまでしっかりと注ぐときれいに出来上がります。最後にシナモンや、マサラなどのスパイスをパウダー状にしたものを上から降ってやるとさらに美しく仕上がります。ぜひお試しあれ。

スパイスが効いたクリーミーな泡がチャイの味を引き立たせてくれました

TEAPARTYの最新情報は「TEAPARTY公式WEBサイト」より。

イラム紅茶

インド、ネパール、中国南部、チベット、ブータンなどのヒマラヤ山系の土地で作られる紅茶は「ヒマラヤ紅茶」と呼ばれ、その豊かな香りと味で世界の紅茶ファンを惹きつけて止みません。ここでご紹介するイラム紅茶は、ヒマラヤ紅茶の中でもネパール、イラム地方の険しい山中にある茶園で、昔ながらの製法を用いて作られる紅茶です。日本への輸入も簡単ではなく、より美味しい紅茶を国内に届けたいと願う人の情熱と努力よって実現されています。その優しくしっかりとした香りと味わいはヒマラヤ紅茶のなかでも特に洗練…

紅茶王子 前川達哉さん – 株式会社TEAPARTY

ヒマラヤ山脈の麓、ネパールのイラムという地域は、裕福な場所ではありませんが、その分昔ながらの農法で紅茶が作られる茶園が点在する場所です。イラムの茶葉は、紅茶のメッカとして名高いダージリンとルーツを同じにする知られざる銘茶。株式会社TEAPARTYの代表 前川達哉さんは、治安の不安定さや、言葉の壁を乗り越えてイラムへ直接赴き、自ら品質を確認した茶葉を買い付けています。自身を紅茶王子と呼び、紅茶へのこだわりはとどまるところを知りません。紅茶の楽しみ方をはじめ、イラムでの買い付けの…

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