前回作った蝋梅のドライフラワーを少し使って、蝋梅のアロマキャンドルを作りました。コロナ禍の影響により、家で過ごす時間が多くなった昨今、地のものを使って室内を癒し空間にしたい、と考えたのが今回の制作のきっかけです。蝋梅を使ったアロマキャンドルは初めて作りましたが、いくつかの注意点を踏まえた上で作ると割と簡単に出来上がります。作業中も蝋梅の甘い花の香りが部屋中に広がり、終始癒されながら作業を進めることができました。
動画
所要時間 1日程度(乾燥時間を含め)
材料(1個分)
材料
花材(蝋梅の花) | お好み |
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パラフィンワックス | 500g |
土台となるキャンドル | 1個 |
エッセンシャルオイル | お好み |
油 | 少量 |
道具
モールド(型) | 1つ |
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鍋 | 1つ |
割り箸 | 1つ |
湯煎カップ | 1つ |
準備
①枝と花材を分ける
キャンドルの大きさに合わせてドライフラワーを整えていきます。今回は蝋梅の花の部分だけをつかいます。ひとつひとつ花びらがちぎれてしまわないように丁寧に取り外します。
②モールド(型)を油でコーティングする
ティッシュに油を含ませ、モールド全体にコーティングしていきます。この工程を行うことにより、出来上がったキャンドルを型から取り出しやすくします。編集者はこの工程を忘れてしまい、キャンドルと型が密着して取り出せなくなりました。無理矢理取り出そうと、振り回している内に手を滑らせて型を割ってしまいました。コーティングはとても重要な工程の一つです。
③用意したベーシックキャンドルを入れる
油を塗った型に、キャンドルの土台部分となるベーシックキャンドルを入れます。キャンドル芯は型から出るくらい長い方が作業がしやすいです。今回はロウソク固めた後に長ければカットするので、今はそのままで問題ありません。芯を真っ直ぐ上に立てた状態にしておきます。
作り方
①キャンドルワックスを溶かす
湯煎カップにワックスを入れます。沸騰させた鍋の中に、湯煎カップを鍋の中に入れ溶かしていきます。この時、火が強すぎると、水はねが起こり水が混入する恐れがあります。ワックスに水が混ざってしまうと、完成後、水とキャンドルが分離し水部分だけが固まらず、キャンドルに穴が空く原因になってしまうので注意が必要です。中火または弱火で作業します。
だいぶ溶けてきました。白い部分が完全に溶けるまで弱火で湯煎します。量が多いからかなかなか溶けなず、湯煎に15分程度かかってしまいました。少しずつ溶けてきます。
②エッセンシャルオイルを垂らし、ワックスを流し込む
完全に溶けたワックス液の中にエッセンシャルオイルをお好みの分量入れます。編集者はほんのりと香るのが好みなので、10滴ほど入れてみました。エッセンシャルオイルを入れた後、型にワックスを注いでいきます。まずは型の半量ほど、次に花材を入れ、続けて注いでいきます。
③花材を入れる
割り箸を使って、花材をひとつずつ入れていきます。完成した時の造形を意識しながら花びらを開かせた状態で側面にも貼り付けていきます。この時すでに底部分は白く固まってました。
この時に、芯部分の周辺に花材をおくと引火する恐れがあります。編集者はこれを知らずにたくさんの花材を置いてしまいましたが、できるだけ中心部に集まらないよう注意が必要です。
④半日ほど冷ます
平らで涼しい室内に置き、ゆっくりと時間をかけて冷まします。キャンドルワックスの性質上、固まると上の真ん中部分がヘコんできます。気になる方は型から取り外す前に追加でワックスを注ぎ入れてください。制作日が寒かったせいもあってか、1時間程度で固まったように思えたので、取り出そうとしましたが、中が完全に固まっていなかったようで、型を振り回しても取り出すことはできませんでした。しっかり固まらないと型から抜けないので、焦らず1日〜2日程度待ってみてください。透明部分が乳白色に変わっていく様子を眺めるのも楽しいです♪
完成
半日後、型から簡単に取り出せました。スポッと取り出せるので、気持ちが良いです!大きな作品の場合は1〜2日冷ましてください。ラッピングして、季節の贈り物としてもお勧めです。
使ってみる
蝋梅は開花期間が長く、桜や梅などよりも多くの期間を楽しめます。まだ寒い冬季頃から咲きはじめるため、毎年、春の訪れを先取りできたように感じうれしくなります。
キャンドルを灯す
夜になったので、火を灯します。しばらくすると、柔らかな甘い香りに包まれます。市販の洗練された商品も素敵ですが、自分で作ったものには、なんともいえない手作りの良さや愛着があり、一味違った醍醐味があると思いました。
目まぐるしく日々が過ぎていきがちですが、たまにはキャンドルを灯し、ホッと一息つく時間も大切だと気付かされる機会となりました。また違う花材を使って挑戦してみようと思います。