宮商店のもつさん
もつさんは、華やかな大阪の街からご夫婦で徳島県の山里に移住してきました。最初は地域おこし協力隊として地元の畑を借り、さまざまな野菜づくりや、それらを活かしたレシピ開発などに挑戦し、協力隊の期間を終えた後、独自開発した加工品、地元郷土料理のパッケージ開発や、それらのネット販売などもはじめました。持ち前の活動力と、誰とでも仲良くなれる柔軟な性格で、年齢、性別に関わらず地域の人々とのつながりを深め、自分のペースで、楽しみながら田舎のライフスタイルを確立している、芯のある女性です。
事業所名 | 宮商店 |
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所在地 | 徳島県佐那河内村 |
事業内容 | 食品開発・レシピ開発 |
Kaori Motsu Miyaoka | |
オンラインストア | MIYA38 SHOTEN |
地元の人々から伝統を受け継ぐ
もつさんが力を入れている農作物のひとつは、大根とその加工品。農業や漬物づくりも簡単ではなく、もつさんも2020年に漬けた大根も漬けている間にダメになってしまい、失敗に終わったと言います。しかし翌2021年冬は、近所に住む漬物名人さかえさんから、正しい大根の干し方、漬け方を教わりながら再挑戦しています。もつさんが畑で育てた大根は見事なものでした。
故きを温ねて新しきを創る
もつさんは、地元の郷土料理を学ぶことにも熱心です。上の写真はいりこを酢飯に混ぜた、「いり飯」と呼ばれる郷土料理です。道路が整備されておらず、軽トラなどの農業に適した車が無かった時代、農家の人々で、徒歩で家から30分以上かけて畑や田んぼに出かけていったそうです。食事に戻れない農家さんが効率よく栄養補充できるよう考え出されたというこのいり飯作り方を教わったもつさんは、古代米を混ぜてヘルシーで美味しい主食にアレンジしました。伝統料理を残そうとするだけなく、美味しいだけでなくヘルシーな食事への需要が高まる今の社会にあった料理作りのきっかけにするもつさんのスタイルは、とても斬新です。
オリジナル加工品の開発
もつさんが畑仕事と同じく情熱を注ぐ加工品開発。大根を干したものを食べやすく加工したチップス、すだち果汁、しいたけアヒージョなど、地元で採れ、もつさんが実際に味を確かめた素材の味を活かした美味しい加工品の品数は、今も増えつづけています。
加工品とオンラインストア
干し大根のお菓子
もつさんが育てた大根を干し、お菓子に加工したものをパッケージ化した商品です。素朴で優しい味わいを楽しめます。「宮商店のオンラインストア」で販売中。
干ししいたけのアヒージョ
乾燥させることによってさらに増すしいたけの旨味。そんな干ししいたけをアヒージョにした面白い一品。パンにかけていただきましたが、その美味しさに感激。
いり飯のもと
上で紹介したいり飯を、お米と一緒に炊くことでいつでも食べられるようにしたいり飯のもと。味の再現度も地元のおばちゃんのお墨付き。