2021.4.10 | 食べる

サクサク!タラの芽の天ぷら作りのポイント

前回の記事「名人に学ぶ山菜の王様「タラの芽」収穫の心得」で収穫したタラの芽。新緑の爽やかな味わいと、根元の心地よい歯ごたえを楽しむおすすめの食べ方は、何と言っても天ぷらです。作り方は非常に簡単なのですが、タラの芽の良さを引き出す美味しい天ぷらづくりのポイントをご紹介します。タラの芽を食べるときはぜひ参考にしてみてください。

天ぷら作りのポイント(5:12~)

材料・道具

所要時間:10分程度

材料
サラダ油 適量
てんぷら粉 適量
少々
道具
天ぷら鍋 1個
ボール(天ぷら用) 1個
包丁 1丁
まな板 1枚
ザル(水洗いに) 1個
ボール(水洗いに) 1個
菜箸 1組
キッチンペーパー 数枚

根元を薄くカット、大きいものは食べやすくカット

包丁を使ってカットします

まずはタラの芽の下処理をします。タラの芽の根元は厚い表皮で覆われています。食べられなくはないですが、無い方が美味しく食べられます。根元を包丁で少しカットすると、自然と表皮が取れます。数が多い場合は少し面倒ですが、この作業をすべてのタラの芽に施していきます。

タラの芽を洗う

トゲに気を付けて洗う

次にタラの芽を冷水で水洗いします。タラの芽はトゲが多いのでボールとザルを使ってなるべく素手で触らないように洗います。葉の裏に小さな虫がいるときがあるので、丁寧に洗いましょう。天ぷらにするので、洗い終わったらよく水をきっておきます。

てんぷら粉は薄めがおすすめ

さらっとする程度に水でといた天ぷら粉にタラの芽をさっと漬ける

特に味付けは不要で、てんぷら粉を水に溶いたものにタラの芽を軽く漬けていきます。好みにもよりますが、基本タラの芽の天ぷらは、揚げたときの食感が大切です。そのためにはてんぷら粉はさらっとするくらいに水で薄め、衣を薄く揚げることが大切です。ドロッとするくらい濃い天ぷら粉に漬けると衣が厚くなり食感が味わいにくくなります。洗ったタラの芽に、均等にてんぷら粉が馴染むように軽く浸したら、油を熱した天ぷら鍋に入れていきます。

1~2分でからっと揚げる

170℃くらいの油でさっと揚げる

十分な量の170℃程度の油で1~2分揚げます。短すぎるとトゲに火が通らずに食べるときに痛いので、短すぎず長すぎない時間がベストです。大きさによって若干時間が違うので、気を付けながら油から上げていきます。揚げ終わったらキッチンペーパーで余分な油を除きます。

サクサクにして塩でいただく

出来たのタラの芽を塩でいただく

完成!写真ではトゲトゲして痛そうですが、食べてみると軟らかく、全く気になりません。根元のコリコリと、葉の部分のサクサクとした食感のバランスが最高で、味も爽やかな風味があるので、シンプルに塩を付けていただくのがおすすめです。

後日名人が揚げたもの

こちら後日名人が揚げたもの。衣が均等で、緑が美しく、サクサク感が増していました。好みは人によって違うのでこの感じが出るまで何度か試行錯誤したいですね。

うどんにのせる

うどん自体はスーパー冷凍うどん。最高の一品でした

タラの芽の天ぷらはそのままうどんにのせても美味しいです。ツルツルのうどんを、サクサクのタラの芽と一緒にいただく、最高の一杯になるので、ぜひお試しください!

タラの芽

タラの芽は、山に生えるタラの木から春に生える新芽で、爽やかな風味と食感の良さで「山菜の王様」と呼ばれます。山の斜面に自生する天然のタラの芽は、収穫も楽しく、春の訪れを感じさせてくれる風物詩であるため、毎年山菜好きを魅了しつづけています。山間に住んでいてタラの芽の味を知らないことは損だと言っても過言ではありません。 山肌から生えるタラの芽 タラの芽は、大きな木を切った後の山肌に生えることが多く、山道を車で登っていると道路脇などに見かけることがあります。比較的短命で、その寿命を終…

ドフドフ原と漁師

「Cabanon ドフドフ原」と名付けられたこの山小屋は、使われなくなっていた古民家を、近隣の人々によって改修して作られました。山々と柑橘畑に囲まれたそこでは気の知れた漁師やその仲間、家族が、近くの野山や川で採れた野菜、魚、肉が持ち寄り、囲炉裏を囲んでにぎやかな夜を過ごしたり、昼間は、伸びすぎた近隣の木を伐って薪を作り、焚火をして魚や肉を焼いたり、景色を見て珈琲を飲んだりする自由で優しい時間が流れます。 地のものを楽しみ追求する場所 様々な地のものが持ち寄られるこの場所は、そ…

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