紅茶王子 前川達哉さん – 株式会社TEAPARTY
ヒマラヤ山脈の麓、ネパールのイラムという地域は、裕福な場所ではありませんが、その分昔ながらの農法で紅茶が作られる茶園が点在する場所です。イラムの茶葉は、紅茶のメッカとして名高いダージリンとルーツを同じにする知られざる銘茶。株式会社TEAPARTYの代表 前川達哉さんは、治安の不安定さや、言葉の壁を乗り越えてイラムへ直接赴き、自ら品質を確認した茶葉を買い付けています。自身を紅茶王子と呼び、紅茶へのこだわりはとどまるところを知りません。紅茶の楽しみ方をはじめ、イラムでの買い付けの時の体験談など、楽しそうに話してくれます。
会社名 | 株式会社TEAPARTY |
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所在地 | 徳島県徳島市南末広町4-1 イオンモール徳島1F |
事業内容 | ネパール紅茶、雑貨小売 |
WEBサイト | https://teaparty-shop.com |
オンラインストア | https://teaparty-store.com |
大学時代から紅茶に憧れを
前川さんは、大学時代から大の紅茶好きで、いつか紅茶に関わる仕事をしたいと考えていました。最初は紅茶の聖地であるインド、ダージリン地方を目標に働き、旅費や買い付けのための資金を貯めましたが、なんと当時国内の情勢が芳しくなく、行くことが叶いませんでした。それでもめげずに紅茶の生産地について調べていくうちに、ダージリンとも繋がりのあったネパールのイラムという地域を知り、現地に赴くきっかけとなりました。
イラム紅茶との出会い、現地での体験
イラムは標高8849mの世界で一番高く険しい山、エベレストがそびえるヒマラヤ山脈の麓に位置する山岳地帯です。山肌を開墾してつくられた茶園はまるで別世界。編集部も写真を見たときは驚きました。イラムは財政が豊かではなく、現在一般的に使われている農薬や化学肥料が買えず、昔ながらの農法で紅茶を育てなければいけない環境にあるそうです。それが功を奏し、イラムの紅茶は非常に品質が良く、美味しいものに仕上がるのだと、前川さんは言います。
ネパール「国際市民功労勲章」受賞、現地の人々への貢献も大切に
前川さんの、現地に直接足を運び、現地の人々と交流しながら、イラム紅茶を日本の人々に知ってもらうための長年に渡る懸命な活動は、ネパール首相の目にも止まり、2019年末に外国人初となる「国際市民功労勲章」が直接贈られ、日本でも様々なメディアに取り上げられました。前川さんの今の目標は、厳しい経済情勢で均一化されていない、イラム紅茶の品質管理や流通の管理に関わり、貢献していくことだそうです。
前川さんは、イラムの地のものである紅茶そのままの良さを引き出す、現地で飲み方を日本に伝え、茶園の人々との交流を大切にしています。私たちも、そんな人々にフォーカスを当てていくメディアでありたいと願います。編集部もいつかネパールに直接取材に行ってみたいものです。
取扱商品・お店
イラム紅茶
イラムの茶園のなかから、特に良い茶葉を前川さんが直接ピックアップして輸入・販売しています。茶葉ごとに違う味わいを楽しめます。イラム紅茶について詳細は、「地の物図鑑」か、「TEAPARTYホームページ」より。
ネパール雑貨
TEAPARTYでは、前川さんがネパールから直接取り寄せたり、現地の人々と共同でつくったカシミヤや、現地の雰囲気あふれる衣類、シンギングボウルやガネーシャ像、専用の茶器の雑貨も取り扱っています。
直営店 – TEA HOUSE cyailam(チャイラム)
直営店は、イオンモール徳島の1階。商品を実際に見て、紅茶の試飲なども楽しめます。紅茶にまつわる様々なお話もスタッフから聞けるので、近くに行くことがあればぜひ一度訪れてみてください。