夏になるとあたたかい飲み物を飲む頻度が激減しますよね。紅茶も同じでアイスを飲むことが増えると思います。アイスティーはコンビニや喫茶店の定番メニューですが、実は自宅でも麦茶と同じような感覚で簡単に作ることができます。アイスティーには通常のホットの紅茶を冷やして作るものと、冷水に茶葉を浸けて作る「水出し紅茶」があり、水出し紅茶の方がクリアな見た目になります。ここでは紅茶の名産地、ネパールのイラム地方より紅茶を仕入れる紅茶のプロ、株式会社TEAPARTYの前川さんによる美味しい水出し紅茶の淹れ方を紹介します。
材料(2杯分)
茶葉 | 4g |
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水 | 400cc |
材料はとてもシンプルで、水と、その10分の1の量の茶葉だけです。茶葉はティーバッグでも問題ありません。基本的には水に茶葉を一定時間浸けておくだけで水出し紅茶の完成ですが、少しの工夫で香り、味がぐっと引き立ちます。ちなみに今回はティーバッグを使って淹れました。
※茶葉は前川さんがネパール、イラムから仕入れている「シャングリラ茶園]の茶葉を使用。
作り方
茶葉を水に浸けるだけ
ティーバッグを使う場合、紐は水の中でばらけるのでカットしておきます。
一定時間浸けておく
ティーポットなどの容器に入れた水にティーバッグ(茶葉)を入れ、常温か冷蔵庫で以下の時間置いて完成です。
- 常温:4~5時間
- 冷蔵庫:約24時間
※温度が低いほど浸けておく時間が長くなります。
茶葉は入れておく
紅茶の殺菌力は非常に強く、水出し紅茶の鮮度を保ってくれます。ただし長時間入れておくと紅茶の味が濃くなってしまうので、必要な分量を作り早めに飲み切ることをおすすめします。
高低差を付けて注ぐ
完成した水出し紅茶は、グラスに注ぐときに高さを付けて勢いよく注いでやるとさらに香りが豊かになります。見た目もおしゃれですが、周りに水滴が飛び散るので加減が大切です。
フルートグラスがおすすめ
今回は撮影現場に無かったので浅いグラスを使いましたが、本当はシャンパン用に使われるフルートグラスのような、深いグラスを使うとさらに香りが良くなります。
ネパールにも逆輸入したい水出し紅茶
日本では簡単にできる水出し紅茶ですが、前川さんが紅茶を仕入れるネパールでは、水道の水が清潔でないため、生の水を飲む習慣がなく、水出し紅茶が作られることはあまりないそうです。ただ、前川さんが現地の関係者に水出し紅茶を作って振舞ったところ、「是非現地のカフェでも販売したい!」と、感激してくれたそうです。原産地の習慣と日本の習慣が融合して新しい週間を生み出すことは、とても夢があると感じました。
暑い夏にシャキッと美味しい水出し紅茶。ぜひご家庭で作って暑い夏を乗り切ってください!