蝋梅(ろうばい)
蝋梅(ロウバイ)は、冬に咲く淡く黄色い花と、優しく透き通った香りが特徴です。雪中四友(せっちゅうしゆう)と言われ、雪の中で咲く珍しい4大花のひとつです。冬季の寒い日に、甘い香りが漂ってきたら、近くで蝋梅が咲いているかもしれません。気温の変動にも強く、日光が大好きなので、日当たりの良い場所で管理すると、花つきがよくなります。落葉低木で、約4mほどに成長します。
学名 | Chimonanthus praecox |
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科・属 | ロウバイ科ロウバイ属 |
原産国 | 中国 |
産地 | 全国 |
分類 | 庭木・花木 |
草丈 | 約4m |
タネまき | 9月 |
開花期 | 12月中旬〜2月 |
蝋梅は3品種に分かれる
淡く黄色い花と、優しく透き通った香りが特徴の蝋梅(ろうばい)は、寒い冬季に山を彩る貴重な花木として知られています。蝋梅は「素心蝋梅」「満月蝋梅」「和蝋梅」に分かれますが、一般的によくみかけるのは、花弁が黄色の素心蝋梅です。どの品種も香りがよく初春の訪れを感じさせてくれます。
花言葉
蝋梅の花言葉は、「慈愛」、「ゆかしさ」、「優しい心」、「先見」、「先導」です。雪が降るような寒い時期に咲く姿が奥ゆかしく、凛と古風な様に由来すると言われています。1月2日、1月21日の誕生花です。
室内で楽しむ
癒し効果
蝋梅はお部屋に飾ると、部屋中にしっかりとした甘い香りが広がります。見た目の美しさはもちろんのこと、アロマがわりとしても楽しめる、数少ない花の一つです。
水揚げのやり方
花つきが良い枝を選び、お手持ちの枝切りはさみで、枝の根本に十字の切り目をいれます。この工程を行うことにより、水が浸透する面積を広くし、花持ちが良くなります。蝋梅の切り枝は楽しめる期間が短く、だいたい水揚げから数日程度です。蝋梅のような細い小枝は、水を吸い上げる力が弱いので、一手間加えるだけで持ちが良くなります。
花が落ちやすい
蝋梅の花は繊細で、衝撃が加わると簡単に落ちてしまいます。切り枝として楽しむ際は、剪定時にも注意が必要です。
おすすめの花器
蝋梅は枝が大ぶりで、淡い黄色が魅力的なので、置くだけで場を明るく華やかにコーディネートできます。長い枝のまま生ける場合は、ある程度底が広く、安定性に優れた花器がおすすめです。背丈がある花器でも底が広い台形型なら、ボリュームのある花材を生けても対応できます。
ドライフラワーについて
蝋梅の花は水分をたくさん含み、乾燥しずらいため、ドライフラワーには不向きな印象がありますが、その特徴を配慮すれば、綺麗なまま乾燥させることが可能です。素敵な形状をもつ蝋梅を使って、色々な工作にも挑戦していきたいと考えています。